不動産売却 物件を磨き上げる2

前回の記事に続き、不動産を高値で売却する秘訣として物件を磨き上げることの優位性を説明します。

・見えない部分だからと油断しないで

内覧に来た買い手候補は、そこでの生活を考えている人です。売買の仲介をしている不動産業者とは違って自分の生活に関わることなので、内覧に来た人が見たいと思う場所はさまざまです。
例えば、収納。そこで生活を始めたら収納が気になるのは当然のことで、さらに収納力に自信のある物件であれば不動産情報にそのことが記載されてPR材料になっているので、内覧に来た人はそこを見たいと思うようになります。

玄関や廊下、リビングなどをピカピカに磨き上げていても、収納スペースを開けたら汚いというのは意外によくあることです。見えないところだと思って油断のないように整理整頓を心がけてください。
何かと面倒に感じる人もいるかも知れませんが、それをするかしないかで売却価格が数百万円変わってくることもあると思うと、価値のある作業に感じられるのではないでしょうか。


・家の魅力は、家の中だけではない

ここまで解説してきたのは、家の中をきれいにして魅力を伝える方法でした。しかし、家の魅力は家の中だけではありません。不動産という言葉の通り、家という不動産は動くことがない資産です。動くことがない以上、周辺の環境や施設なども住みやすさに大きく関わってきます。

学校がすぐ近くにある、買い物に便利なスーパーや商店街が近い、病院や公園などに恵まれている環境があるのであれば、内覧時にそのことを伝えましょう。先ほども述べたように、内覧に来る人はそこでの生活を考えている人です。生活に役立つものが近くに充実していることはプラス材料です。


・傷んでいる箇所はリフォームするべき?

目に見えるほどの傷みがある場合は、内覧に備えてリフォームや修繕をしておくべきかどうかというのは、不動産売却時によく言われることです。

もちろん費用的に可能なのであれば、不具合がある箇所は直しておいたほうが売却しやすくなるでしょう。しかし、リフォームともなると決して安い金額ではありません。そういった不具合を最初に伝えて、そのことを認識した上で売却交渉をするようにすれば、その分値切られることは仕方ないとしてもリフォーム費用より安く済むかも知れません。このあたりは交渉がすべてなので、必ずしも直してからでないと売却できないということはありません。

最も良くないのは、見えない部分にあるような不具合をわざと伝えずに売り抜けることです。もう売った後なので知らないでは済まされず、民法の「瑕疵担保責任」に規定されているように責任を負うことになります。












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